| は じ め に |
| そろばんは約600年前に中国から日本に伝えられ、 その後 |
| 日本人の知恵と工夫によって、機能的に優れた現在のそろばん |
| に改良されました。 |
| この「そろばん」を使っての珠算技能は、日本の教育 ・ 産業 ・ |
| 経済の発展に非常に大きな貢献をしてきました。 |
| そして、コンピューター時代の現在でもますます珠算の重要性 |
| が指摘されています。 高度の文明社会においてどのような万能 |
| 機器があっても、それに対応できる人間の基礎能力がなければ |
| 十分に活用することはできません。 |
| 国民の教育水準の高さの中でも、「計算力」は 重要な部分の |
| 一つですが、日本人の計算力は世界の人々から驚きの目で見ら |
| れています。誰もが簡単な計算なら暗算でできるからです。日本 |
| では当り前のこととして受け取られている計算力の高さの原動力 |
| が、そろばんであります。 |
| また、脳と手先を使うことで計算力はもちろん思考力・記憶力・ |
| 集中力・即断力・忍耐力・行動力などの能力開発のトレーニング |
| に最適です。物事を組み立てて考える、順序を立てて考える ・・・ |
| この考える力が、子供たちの無限の才能を伸ばしていきます。 |
| 教 育 的 効 果 |
| 十進位取り記数法の理解 |
| 子どもが数字を習い始めの頃 「さんじゅうさん」 を書くのに、303 と |
| 書くことがあります。 これは数字を書き表すときに、その位置によって |
| 大きさを表すという位取りの原理を理解していないからです。 |
| 「そろばん」での数の表し方は、数字の書き表し方と同じなので、 |
| 小さい子にとって数の書き方・読み方の理解に役立ちます。 |
| 楽しいそろばん学習 |
| 子どもたちは身体を使ったり器具を使ったりして学習することを喜び |
| ます。 珠算の学習では、自分の指ではじき、 目で珠の動きを確かめ |
| あたまで考えます。 また、珠を動かすことで生ずる音も学習意欲を高 |
| めます。 すなわち、手指・目・頭そして耳 を 同時に使うわけです。 |
| さらに、自分が操作しているそろばんの珠の動き(計算のプロセス) |
| が ハッキリ見てわかるので、楽しく学習できるのです。 |
| 算数・数学の基礎・・・計算力 |
| 電卓はキーを押すだけで答えがでるので、計算の過程がわからず、 |
| 計算力は身につきません。珠算学習では計算のしくみを考え、自分の |
| 力で答えを出します。 たとえば8+9 のとき電卓では17とすぐ答えが |
| 出ますが、そろばんでは”8に9をたすと10という繰上りが必要”という |
| ような筋道の立った思考を通して計算力が身につきます。 その力は、 |
| 大きな数の計算や口数の多い計算へと発展させることができます。 |
| 一生の財産・・・珠算式暗算 |
| そろばんを学習することにより、珠算式暗算(そろばんの珠と操作を |
| イメージした暗算)ができるようになります。 この暗算力を身につけた |
| ならば、生涯において計算に関して省ける労力と時間は相当なものに |
| なるでしょう。 暗算を使う場面は人生のいたるところにあります。 |
| 実 用 的 効 果 |
| 計算が速くて正確 |
| 世の中には数字があふれています。 日常生活では、 数字や計算を |
| 切り離すことはできません。あらゆる事物を客観的に置き換え、それを |
| 処理することが多いのです。いかに数字を把握し管理するかが重要な |
| ポイントです。 そんな中で珠算技能を習得している人は、 いろいろな |
| 場面で正しく早い計算処理ができます。 |
| 誤算や誤記の発見 |
| 数字は計算するだけでなく、それを記帳して保管します。 そんなとき |
| 珠算技能の習得者は、数字の読み取りや数字に対する判断力に優れ |
| ているので、誤算や誤記を早く発見することができるという大きな役割 |
| を果たすことができます。 |
| 概算に強い |
| 日常の計算には大きく数をとらえる概算がよく出てきます。 そんな時 |
| 珠算のできる人は頭の中にそろばんのイメージが入っているので、素 |
| 早くケタ取りができます。 このような概算能力は判断能力や分析能力 |
| にも結びつき、どんな場合でも大きな力を発揮します。 |
| OA機器の操作 |
| 電卓やパソコンなど仕事から遊びにいたるまで、現在の世の中には |
| このようなキーボード・システムが氾濫しています。 数字を読み取って |
| それらの機器にインプットさせるにも数に対する直観力が必要です。 |
| 珠算のできる人は、頭・目・指 の連動に強く、能力を発揮します。 |
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